細霧冷房
液体が蒸発(気化)するときには熱量(エネルギー)が必要です。これを「気化熱」といいます。
水の入ったやかんを火にかけたとき、水がすべて蒸発してなくなってしまうまでやかんは100℃以上にはなりません。
これはやかんに与えられた熱がすべて水の気化熱として消費されているからです。
空気中に噴霧された水が蒸発するときには、空気中の熱を消費するので空気の温度が下がります。
水が蒸発すればするほど空気中から多くの熱が奪われ空気温度が下がるため、蒸発しやすい空気中の霧(ミスト)には大きな冷房効果があります。
これが「細霧冷房」です。
細霧式加湿器(遠心式加湿器、ターボフォグ、エアフォグ)は水を蒸発しやすい微細な粒子にして空気中に噴霧するので、細霧冷房効果があります。