スプリンクラーのノズルの大きさと水圧と飛距離の関係は?
スプリンクラーを使用する場合それぞれの機種に合った水圧で使うこともとても大切です。
スプリンクラーのノズルにかかる圧力を上げていくと飛距離は曲線的に増えていきます。
この曲線はほぼ2次曲線に近いものです。
しかし無風状態で一定の圧力を超えると水滴が霧状になり飛距離が出なくなります。
つまり圧力が大きくなるにしたがって水滴は細かになっていき過大になると霧状になってしまいます。
霧状になった水滴は飛距離が出ず足元に集中的に落ちてしまい均等散水を妨げます。
この傾向はノズル口径が小さいほど低圧で現れやすくなります。
また水圧が低い場合は外周に大きな粒の水滴が散布され中心部分に水がかからないドーナツ現象が現れます。
やはりスプリンクラーは適正な圧力範囲で使用することが大事です。
また水滴を遠くに飛ばすにはノズルの口径を大きくして水圧を上げ水滴を大きくすればいいわけですが、水滴が大きすぎては表土を叩いてしまって作物にいい結果になりません。
同一圧力では水滴の大きさが大きいほど遠くまで飛びます。
一番遠い部分の水滴が一番大きいのは散水してみるとすぐわかります。
サンホープのマイクロスプリンクラーは一般的にノズルが小さいので水滴も細かく、小雨~霧雨以下の水滴で散水する多くの機種があります。
作物にあわせて選定して下さい。
現場に行くとこのスプリンクラーは足元に水がうまくかからないというような話を聞きますが、その大部分は圧力不足のことが多いようです。
つまり圧力不足でドーナツ現象を起こしているのです。
一般的にはデータをとってみると適正圧力では足元が一番散布量が多いものです。
[参考]
天然降雨の場合は以下のような水滴の大きさです。
霧雨 :0.1~0.2mm
しとしと雨 :0.5mm
普通の雨 :1.0~2.0mm
雷雨 :3.0mm