スプリンクラーのノズルの大きさと水圧と水量の関係は?

スプリンクラーから噴射される水の量=散水量はノズルの穴が大きくなれば大きくなります。

又ノズルの穴が小さくなれば散水量は当然小さくなります。
では同じノズルサイズでは水圧が低いときより高いときではどうでしょうか?

これもまた水圧の高いほうが低い時よりも散水量は大きくなります。
これは皆さん経験から理解されていると思います。

ではスプリンクラーのノズルの大きさと水圧と散水量の関係はどういうものなのでしょうか?
ノズルの穴の直径とノズルにかかる圧力がわかれば散水量を算出できます。
これを理論散水量といいます。以下の理論式で算出できます。

q=0.65C(d×d)√(10P)
q:スプリンクラーのノズルからの散水量(リットル/分)
d:ノズルの直径mm
P:ノズルの圧力Mpa
C:ノズル定数(理論値=1)

例)
マイクロスプリンクラーDN885の橙色ノズルを0.2Mpaの水圧で使用します。
カタログより流量は2リットル/分です。
ノズル定数C値を理論式にあてはめて求めると 2=0.65C×1.5×15×√(10×0.2)より C=0.97 となります。
したがってカタログにない水圧が0.3Mpaのときの散水量は q=0.65×0.97×(1.5×1.5)√(10×0.3)=2.46=2.5リットル/分となります。

この式を使えばカタログにない流量も理論的に求めることができます。