ハウス内頭上配管の際の補強例
概要
生産品目、種別など
水稲育苗
圃場や栽培形態
ハウス(14.4×48.0m)
場所
千葉県東金市
施工時期
2021年3月
施工方法
設置作業は当社へご依頼
施工内容
導入の目的・内容
ハウス建て替えに伴う頭上かん水設備の再設置。
主な構成など
水源は棟内3ヶ所に25mm塩ビパイプで立ち上げ済み。(棟内工事のみ実施)
ハンガースプレーセットによる頭上散水。
頭上配管用に22Φ直管パイプで補強も行う。
主な使用部材
- ハンガースプレーセット【DN885、青ノズル、AM-B付、ストッパー付】
- ポリパイプ(外径32mm)【PP3226-060】
- 直管パイプ、フックバンド、ワイヤーロープなど
要所の写真と解説
(1)施工前の圃場
以前は独立したパイプハウスが3棟ならんでいました。
建て替えにより、間口14.4mのハウスに置き換わりましたが、以前と同様の配列で、3ラインのハンガースプレーセットを設置します。
パイプハウスの場合は天パイプにポリパイプを取り付ける場合が多いですが、棟の高い鉄骨ハウスや遮光カーテンなどとの兼ね合いで、より低い位置にしなければならない場合、水平ブレースなどを利用することがあります。
(2)頭上配管の方法
今回、ブレースの上にポリパイプを渡して頭上配管としますが、先に22Φ程度の直管パイプを通しておいて、そこにリピートタイで固定する方法となりました。
ハウス妻面内側にスタート部分を設置するため、ブレースがない端の部分はワイヤーロープを張り、ブレースの代わりとして直管パイプを乗せる(固定する)こととしました。
(左図の黄色破線は、直管パイプを渡す際のイメージ)
(3)ハンガースプレーセットの長さを決定
車両の出入りの際にスプリンクラーが邪魔にならないように、GL(地面)からスプリンクラーまでの高さを決めます。
ブルーチューブの長さによって、スプリンクラーの高さは調整可能です。
【例】
- GL(地面)から水平ブレースまでの高さ:260~270cm
- スプリンクラーを設置したい高さ:GL(地面)から200cm程度
- パーツの長さなどを差し引いたブルーチューブの長さ:50cm
今回は、標準的な長さ(50cm)のブルーチューブを使う仕様となりました。
(4)頭上配管の例
ワイヤーロープ、ブレースに渡した直管パイプを連結し、フックバンド等で固定します。
ここに、ポリパイプを沿わせて、頭上配管とします。
その後、穴あけパンチで開けた穴にクイックコネクターを取り付け、ハンガーセットを吊り下げます。
(5)独立した3列のスプリンクラー
今回は、間口と既設配管、使い勝手などを考慮して、独立した3ラインとなっています。
使用したスプリンクラーはDN885、青ノズル、AM-B付、ストッパー付の構成です。