日射制御を使用した袋培地栽培

概要

生産品目、種別など

トマト袋栽培

圃場や栽培形態

ハウス(ベッド:32袋×3列)

場所

東京都東村山市

施工時期

2020年12月

施工方法

設置作業は当社へご依頼

施工内容

導入の目的・内容

ボタンドリッパー(ドリップペグ)および日射制御を使用した袋培地栽培の導入。

主な構成など

日射センサー制御式コントローラー、液肥混入ユニット、受水槽を経由した給水。

主な使用部材

  • コントローラー【アクアタッチ・システム】
  • 液肥混入器【ドサトロン(DR06GL)】
  • 受水槽(500L)
  • ポンプ(ソフトカワエースNF3 400T)
  • フィルター各種
  • ボタンドリッパー(8.0L/時)
  • ドリップ・ペグ(4分岐)
  • ポリエチレンパイプ(外径25mm/20mm)

要所の写真と解説

(1)袋培地、発泡スチロールのベース

今回は、発泡スチロールのベースの上に寝かせる形で、袋培地が配置されています。

状況に応じて、コンクリートブロックなどをベースとしたり、袋培地を横長向きに立てて使う場合もあります(定植する株数、栽培管理方法に応じて調整)。


(2)ホワイトポリパイプによる配管

配管は白いポリエチレンパイプを中心として、頭上を通り、各ラインへ配されています。

頭上配管とすることで、埋設せずに通路を確保しやすく配置できます。


(3)ボタンドリッパーの取り付け


ボタンドリッパーは、専用のパンチを使うと簡単に取り付けられます。
穴を開けてからパチンと押し込むだけで取り付け完了です。
このあと、ペグが付いた4分岐チューブを取り付けます。

ドリッパーは約8.0L/時のものを使用しており、ペグも流量補正機能により均等に水が出るような構造となっています。


(4)ユニット、コントローラー


コントローラーで管理するため、今回は3ラインを1つの系統にまとめています(1系統・3ラインを電磁弁で管理)。

日射センサー(上の写真は取付前のもの)は、ハウス鋼材などの影になりにくい高い位置に設置して使用します(遮光カーテンの上とするか下とするかは、運営方針によりどちらでも可)。

ユニットの構成は、ハウス外から引き込んだ源水を受水槽に溜めて、水のみ、または流量に応じて希釈された液肥が、コントローラーが開閉する電磁弁により送り出されるかたちとなります。


(5)受水槽にはボールタップ


受水槽には、フィルターを経由してから貯水されます。

水が減ると貯水が開始され、満水になるとボールタップにより自動停止します。


(6)各ラインのスタート部

各ラインの入口には、手動操作用のバルブも取り付け、メンテナンス等をしやすくしています。

普段はこちらのバルブを操作する必要はありません。