カーネーション簡易養液土耕栽培 アクアビューシステム(廃番)無電源タイプ 施工例

概要

液肥混入器ドサトロンDR-06の設置状況

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液肥混入器ドサトロンDR-06の設置状況です。

ドサトロンの2次側にカウンターバルブKSPV-25を取り付けました。

土壌水分計からの信号を受けカウンターバルブが開くと水が流れその水の流れを動力として液肥混入器が動きます。

設定倍率に希釈された液肥は圃場に流れて行ってドリップチューブによって作物に供給されます。

例として朝9時から夕方3時まで3分かん水して30分休む。 目標水分値PF2.0に設置しておけば水分が多いときはかん水はキャンセルされます。

このような多頻度少量かん水の養液土耕システムが無電源で可能となりました。

 

カウンターバルブ

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カウンターバルブは乾電池単三4本で動くカウンター付き電磁弁です。

電池は通常の使い方で約1年持ちます。

カウンターバルブは土壌水分センサースィビューからの信号を受け開閉します。

電池の消耗を防ぐため瞬間的に電気が流れて電磁弁を開、閉させるパルス式コイルを使用しています。

カウンターバルブにはリセット可能なカウンターが付いており何回かん水したかがわかる様になっています。

かん水回数を確認できるので安心です。曇天、晴天、また生育ステージでの水分消費量が実感できます。

 

土壌水分センサースイビュー(廃盤)設置状況

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土壌水分センサースイビュー(廃盤)【PF計 (株)azbil製】設置状況です。

PF計の中に水を満たし、土中に差し込むだけで現在のPF値(乾燥度)がデジタルで測定できます。難しいことは何もありません。

カウンターバルブと土壌水分センサーをケーブルで接続するだけで自動かん水が可能です。

この土壌水分計スイビュー(廃盤)は制御機能を持っています。

10分毎に現在PF値をデジタルで表示するだけでなく、目標PF値、かん水時間、休止時間、かん水開始時刻、終了時刻、現在時刻を設定することが可能です。

つまり制御盤付き土壌水分計ということができます。

 

白色の12mm硬質ドリップチューブ

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カーネーションの間に白色の12mm硬質ドリップチューブブPL-PC1220Wが布設されています。

ドリッパー間隔は20cmピッチです。

特徴は白色であることの最大の利点、熱くなりにくいということです。

ドリップチューブ内に残った水が高温になり作物に悪い影響を及ぼすという心配がなくなります。

また反射光によって光りを有効に使えます。

また目立つので作業時に鎌などでの切ることも少なくなります。

12mmのサイズはパイプの中の容量が少なくなるため手前と末端のかん水時間差を少なくすることができます。

また一般的な16mmに比べて布設作業も楽になります。

使用材料も少ないので安価です。

いいことずくめのドリップチューブです。

 

ハウス内状況

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カーネーション栽培のハウス内状況です。

白色ドリップチューブは目立つので布設状況がよくわかります。

水分制御多頻度少量かん水の簡易養液土耕システムの今後の効果が期待されています。