きゅうり土耕栽培、アクアタッチ・システム導入

概要

運営者の種別など

生産者(法人)

圃場や栽培形態

土耕栽培(きゅうり)
複合型環境制御ハウス

場所

千葉県匝瑳市

施工時期

2019年10月

施工方法

当社へご依頼(ドリップチューブ設置を除く)

施工内容

導入の目的

複合環境制御のシステム導入に伴い、養液ユニット・コントローラー(複合制御からは独立)も導入し、栽培管理の効率化を図る。

主な構成など

3連棟ハウスを3系統6ブロックに分ける(1ブロック:3ベッド)。
日射センサー制御のコントローラーおよび液肥混入ユニットを導入。
白ポリパイプによる頭上配管。

主な使用部材

  • ポリエチレンパイプ(白、外径20mm/32mm)【AK-WPE20100など】
  • ポリエチレンパイプ用、樹脂継手(エルボ、チーズ等)【各種】
  • 軟質ドリップチューブ用、継手(スタート、エンド)【TS16、TE17】
  • ダブルウォールドリップチューブ(10cmピッチ、1mあたり7.44リットル/時)【TW10M-300】
  • ドサトロン(液肥混入器)【要お問い合わせ】
  • アクアタッチ・システム【要お問い合わせ】

要所の写真と解説

(1)施工前

ユニットの設置場所、配管位置、ベッドの幅、などを改めて確認し、施工に入ります。


(2)液肥混入ユニット

ユニットの架台は、軽量で組み換えも容易なアルミフレームで組まれています。
液肥混入器や電磁弁をつなぐ部分は樹脂継手を中心に構成されており、省スペースとなるように組んでいても、接着部が少ないので後からの調整も容易です。
今回は大きく3系統(3台の電磁弁)、そこから2ブロックずつに分岐して、合計6ブロックに区分されています。


(3)白ポリエチレンパイプでの頭上配管

外径32mmのポリパイプで、本管を各ブロックの中央まで延ばします。
そこから異径チーズを使い、各ベッドの上から外径20mmのポリパイプで枝管を地面まで下ろします。


(4)ドリップチューブの接続部

下ろしてきたポリパイプの先端は、樹脂継手で組まれたH型の4分岐に接続されます。
今回は1ベッドに付き2ラインですが、それぞれ手前側と奥側に分岐しています。
H型の先端には「スタート」が取付けられています。


(5)アクアタッチ・システム

コントローラーは、当社オリジナルの「アクアタッチ・システム」。
タイマーによる時間指定かん水の他、日射センサーにより、日射量の積算値に応じたかん水管理などもできます。


(6)参考資料

圃場の俯瞰、ユニット構成、各ブロックの取り出し部分の概要図。


(7)運用状況(施工から9ヶ月)

施工から数ヶ月、運用状況を取材させていただきました。
アクアタッチ・システムによるかん水制御と、別途導入した日本オペレーター社の「換気王」との組み合わせにより、かなり管理の省力化を実現できているそうです。
きゅうりの成長も大きなバラツキがなく、順調に運用されています