イチゴ苗夜冷育苗圃場の散水施設施工例
概要
- 千葉県旭市
育苗圃場全景
イチゴの育苗圃場全景です。
奥に見える倉庫が冷蔵庫機能を持った倉庫です。
夜間はこのイチゴの苗が全部倉庫の中に入ります。
ローターマックスというスプリンクラーで散水しています。
スプリンクラーの設置状況
スプリンクラーの設置状況です。
通路部にポリエチレンパイプを転がし、配管し所定の場所にドリルで穴を開け部品を差し込むだけでOK。
スプリンクラーは台車の高さを考えて少し高めに設置したため、ハウス用の鋼管を支柱として使用しました。
このスプリンクラーはインパクト(パチパチたたく)タイプでないため、支柱がブレることはありません。
またマイクロスプリンクラーより水滴が大きいため、風の影響を受けにくく、またイチゴの葉に覆われたポットの中まで水滴が届きます。
水圧がかかっても水漏れはありません
コンクリート板の継ぎ目のところにスプリンクラーを立てました。
この位置にポリエチレン管に穴を開けそこにアダプターという部品を押し込みます。そこにライザーセットの部品を押し込むだけです。
これで水圧がかかっても水漏れはありません。
手散水用のバルブの取り出し
ポリエチレンパイプと補助としての手散水用のバルブの取り出しです。
ポンプからのパイプ50mmは埋設しました。
各ライン毎に散水を止められるようにアングルバルブを取り付けました。
手散水用のバルブはカップリング付き横水栓20mmとし台車の移動に邪魔にならないように横に寝かせて設置しました。
補助散水はほとんど無し
このような葉が密生した状況でも十分ポットの中まで水はかかります。
手散水による補助散水はほとんど無しでした、との感想を頂きました。
ポット苗は階段状
台車に乗せられたポット苗は階段状になります。
この台車が重なって夜には奥に見える冷蔵倉庫に収納されるわけです。
したがって作業性を考えると、スプリンクラーを設置できる場所は通路上だけになります。
ハウスに定植
夜冷育苗の終わったイチゴ苗はハウスに定植されます。
このハウスには昨年頭上散水施設が設置されました。
耕運前の散水、畝立前の散水、定植後の初期散水にこの頭上散水施設は重宝してます。
バルブをひねるだけですから。との感想を頂きました。
夜冷育苗されたイチゴは早だしが可能で11月には出荷できるそうです。