ハンガースプレーセットの設置例(葉物、水稲育苗など)

ポリ式ハンガースプレーセット

概要

生産品目、種別など

レタス、とうもろこし、水稲(ハウス育苗)など

圃場や栽培形態

ハウス(5.4mx36mx2棟、6.0mx70mx2棟、ほか)

場所

千葉県木更津市

施工時期

2020年12月ほか(段階的に施工)

施工方法

かん水設備は当社へご依頼

施工内容

導入の目的・内容

新規ハウスへの頭上かん水設備一式の導入。

主な構成など

ハンガースプレーセット、フィルター等
ポリパイプ配管によるマイクロスプリンクラー設置

主な使用部材

  • ポリエチレンパイプ(黒、外径25mm/32mm)【PP2521-60など】
  • ポリエチレンパイプ用、樹脂継手(エルボ、メスアダプター等)【各種】
  • 塩ビ継手、コンパクトボールバルブ等【各種】
  • クイックコネクター【D-100】
  • ポリ式ハンガーセット(DN885)【MJ-04B885アンチミスト付(青)】
  • スクリーンフィルター(120#)【AKY385-25】

要所の写真と解説

こちらでは、水稲育苗、レタスなどの野菜をいくつかのハウスで管理していて、頭上かん水用にマイクロスプリンクラーを導入していただきました。
各ハウスとも、頭上かん水部分の基本的な構成は同様ですが、ハウスの大きさや用途により、資材構成を調整しています。

(1)ポリパイプによる頭上配管

70mハウスは、両妻側からスタート部を立ち上げて配管、ハウス中央で下ろしてそれぞれにエンド(フラッシングバルブ)をつける構成となりました。

スタート部には、今回はスクリーンフィルターと水抜きバルブもつけています。
水抜き用にバルブを設置すると、スプリンクラー使用後の水滴の後垂れを軽減させたり、フィルターの凍結予防などにも効果があります。


(2)スクリーンフィルターのメッシュサイズ

通常、マイクロスプリンクラーでは80#のフィルターエレメントを選択することが多いですが、今回はやや細かい砂が上がりやすいとのことで、120#のものを入れています。

メッシュサイズは適正なサイズを選ぶことが大切で、必要以上に細かいものを使うと、頻繁に清掃しなければなりません。


(3)排水のハウス外への排出

エンド部分にはフラッシングバルブをつけているため、散水の始めと終わりに若干の排水が出ます。

これが気になる場合は、エンド部分をハウス外まで延ばす方法もありますが、太めの蛇腹管などを使うと、草刈りなどでポリパイプそのものを傷つけてしまうのを避けられます。


(4)ブルーチューブの長さについて

背の高いハウスでは、農機や軽トラで出入りする場合もあります。

通常は扉の高さくらいにスプリンクラーがくるようにブルーチューブの長さを決定しますが、ストッパー内を清掃しやすいように低くしたい、という場合もあります。こうしたケースでは、ブルーチューブを長めにしておいて、クリップやクランプで調整することも可能です。