ケール 袋栽培でのドリップかん水 導入事例


概要

運営者の種別など

法人

圃場や栽培形態

隔離土耕(バッグ式)による施設栽培(ケール)
連棟ハウスの一部に導入(6ベンチ×20m)

場所

千葉県千葉市

施工時期

2020年5月

施工方法

当社へご依頼

施工内容

導入の目的

ホースでの手かん水による管理をしていたが、省力化とかん水量の平準化のため、ドリップペグを用いた点滴かん水を導入。

主な構成など

液肥混入ユニット(既設)のコントローラー空きチャンネルを利用して、電磁弁をタイマー管理。
当該ブロックの中央部までは、ポリエチレンパイプ(白、外径25mm)で配管。
各枝管はポリエチレンパイプ(白、外径20mm)で敷設。
並べたバッグと同数のボタンドリッパー(スーパーティフ)を取り出しとし、4分岐のドリップペグをバッグの穴に挿してかん水を行う。
ポリパイプの固定はリピートタイを適宜用いる。

主な使用部材

ポリエチレンパイプ(白、外径25mm/20mm)【要お問い合わせ】
ポリエチレンパイプ用、樹脂継手(エルボ、異径ソケット等)【各種】
ボタンドリッパー(スーパーティフ、約8リットル/時)【PL-STND8.0】
チューブ付マルチアダプター4分岐(白)【PL-MA4W60TTW】
穴あけパンチ(トリガータイプ、黄色刃)【AM-UP234】

ポイント

要所の写真と解説

(1)ユニット側

写真 1今回は既設コントローラーの空きチャンネルを利用するため、ユニット部の拡張は比較的容易でした。
電磁弁の出口側に樹脂の「90°エルボ」を取り付け、ベンチ付近までの配管はポリエチレンパイプ(以下ポリパイプ)で行います。

(2)ポリパイプ配管

写真 2ポリパイプは白色のタイプを使いました。黒いタイプと比べ、温度上昇を抑制できるため、管内のバクテリア増殖を抑える効果なども期待できます。
ポリパイプによる配管は耐久性に優れ、施工時も接着部分が少なく済むので導入事例が増えています。

(3)各ベンチへ

写真 3今回は通路を挟んで合計6つのベンチに分岐します。
通路をまたぐ配管は、地中に埋設する方法もありますが、うまく頭上に配置すると栽培管理作業の邪魔になりません。

(4)ボタンドリッパーとドリップペグ

写真 4ボタンドリッパーは、ストッパー機能と圧力補正機能が内蔵されていて、一定の水量で一斉開始できます。
今回は散水量が7.8リットル/時のタイプを使用しています。
また、チューブ付マルチアダプター4分岐(白)を取り付けることで、かん水したいポイントに確実に水を導くことができます。
先端のドリップペグも流量補正機能が組み込まれていて、4つに分岐していてもかん水量のばらつきを抑えられます。

(5)キャップによる部分止水

写真 5ボタンドリッパーの取付は、専用パンチまたは適応するサイズのドリルビットで穴を開けて、パチンと押し込みます。
一度取付を行うと、取り外しはできません。
部分的に水を止めたいときは、キャップをボタンドリッパーに取り付けることで止水できます。

(6)参考

図面サンプル同様の施工を行う場合の配置図の例です。(サンプルのため、実際の施工内容とは異なる部分があります)