散水用バルブ、タイマー付き電磁弁への置き換え例

概要

生産品目、種別など

植木苗など

圃場や栽培形態

露地、ハウス

場所

茨城県小美玉市

施工時期

2020年12月

施工方法

設置作業は当社へご依頼

施工内容

導入の目的・内容

既設スプリンクラーの自動散水を管理する、コントローラー(電磁弁一体型タイマー)の導入。

主な構成など

Bluetooth搭載・乾電池式コントローラー、樹脂製バルブなど

主な使用部材

  • 乾電池式・電磁弁一体型コントローラー【DC7E-BT 25mm】
  • プラボックス【PBX-33B】
  • 21型ボールバルブ(25mm)
  • 保温巻き資材(保温チューブ、キャンバステープ等)

要所の写真と解説

(1)置き換えまえのバルブ

施工前、いくつかの散水ラインがいくつかのブロックに分けられていて、埋設されたバルブを手動で開閉、散水管理をしていました。

この手動開閉していたバルブを電磁弁一体型のタイマーに置き換えることで、手軽に自動散水を行えるようにします。


(2)埋設された配管を加工

既存の埋設バルブを撤去し、一体型コントローラーに置き換えます。

埋設されている塩ビ管を途中から分岐したり、間を継手で繋いだりするのは、意外と大変です。
実際に加工する部分よりもかなり広めに掘り起こしておく必要があります。

 

充分なスペースが取れない場合などは、通常のソケットやチーズではなく、ユニオンナットで締めるだけで接続できる継手を使用することもあります。


(3)防滴・凍結予防

このタイマーは、コントローラー部を防滴ボックスに格納し、雨や散水で濡れないようにします。

また、塩ビで配管した地表に出た部分は、凍結予防の保温巻きを施します。

ただし、冬場は急激な冷え込みでバルブや電磁弁など、水が溜まる部分が破損する事故が多いので、散水後は水抜きしておくことをおすすめします。


(4)コントローラー

このコントローラーは、乾電池で動作するため、電源のない場所でも手軽に使用できます。

設定や操作は本体側のボタンでもできますが、スマートフォンのアプリを使うと、より簡単に扱えます。


(5)スマートフォンで操作

スマートフォンのアプリは、このような画面で構成されています。

設定時間ごとに定期的に散水する「サイクルかん水」、曜日と時間帯などを設定して実施する「曜日指定かん水」のほか、手動で開始して設定した時間が経過したら自動ストップさせることもできます。

Bluetooth(ブルートゥース)という通信方法のため、他に特別な機器を用意する必要はありませんが、10m以内くらいに近付いて操作する必要があります。

それでも、防滴ボックスを開け閉めしたりせずにすべての操作ができるのは、とても便利です。


(6)コントローラー

今回は複数台のコントローラーを設置しました。

それぞれのコントローラーに管理用の名前をつけることで、1台のスマートフォンでまとめて管理できます。

例:タイマー(1)、タイマー(2)