新規就農ミニトマト袋培地栽培アクアビューシステム(廃番)施工例
概要
- 千葉県千葉市
- システム図
農業をこころざし約3年前からミニトマトの袋培地栽培の研修を行ってこられた30代の青年の念願がかない550坪のハウスで新規就農スタートしました。
袋培地を使った水分制御多頻度少量かん水同時施肥のシステム(アクアビューシステム廃盤)でのスタートです。
袋培地に植えつけられたミニトマトにドリッパーでかん水します。
制御機能を内蔵したPF計(テンションメーター)を使用しかん水は土が乾いた時だけかん水します。
(水分制御)かん水は設定PF値以上にならないと時間がきても始まりません。
液肥は朝一回だけ液肥混入器ドサトロンを使用してかん水時に同時施肥を行います。
制御機能を持ったテンションメーターを使うことによって経済的なシステムができました。
制御機能を内蔵したPF計
制御機能を内蔵したPF計です。(山武製)
PF値が10分間隔で測定され表示されます。
単四乾電池2本(3V)で動きます。
PF値表示、設定PF値、かん水時間、現在時刻、開始時刻、終了時刻を入力するだけで水分制御多頻度少量かん水が可能です。
PF計設置状況
PF計設置状況です。
PF計の中に水を満たし、袋培地に差し込むだけで現在のPF値(乾燥度)がデジタルで測定できます。
難しいことは何もありません。
独立してかん水が可能な2つのブロック
全体の面積を二つのブロックに分け独立してかん水が可能なように制御盤、混入システムを2セット用意しました。
AC100V入力でAC24V出力となっています。水ライン、液肥ラインの電磁弁を土壌水分計の信号を受けて制御します。
制御盤にはリセット可能なカウンターが付いており何回散水されたかがわかる様になっています。
袋培地に植えられたミニトマト
袋培地に植えられたミニトマトです。
1袋に4株植えられています。
袋培地に沿って転がし配管されたポリエチレンパイプに定流量ボタンドリッパーを取り付け、そこからチューブで4分岐しその先にドリップペグが取り付けられています。
ドリップペグはミニトマトの苗の固定を兼ねて1株毎に設置しています。
液肥混入器
液肥混入器はドサトロンDR-6です。2液混合のため直列に2台設置しています。
混入器廻りと制御盤の取り付け結線以外はすべて施主様で設置されました。
保温効果
袋培地の下には発泡スチロールの板を置き、地面からの離すことにより保温効果を狙っています。
簡単で施設費が安く、廃液を出さない
簡単で施設費が安く、廃液を出さない水分制御多頻度少量かん水の栽培システムです。
まだまだ進化の途中です。
トマトだけでなく、イチゴ、メロン、大葉などにも応用可能です。
今後も目のはなせない栽培技術です。
経過(1)
経過(2)
経過(3)
収穫
冬の低温で生育障害を起こして、心配をしていましたがようやく回復し収穫を迎えています。
市場と直売所に出荷し、好評を頂いています。