お客様によるセルフ施工の例(花卉)

概要

運営者の種別など

生産者(法人)

圃場や栽培形態

花卉
ハウス(6m×42m 8連棟)など

場所

千葉県袖ケ浦市

施工時期

2020年7月

施工方法

社内スタッフによる施工(コントローラーは弊社にて設置)

施工内容

導入の目的

手かん水による作業負担の軽減のため。

主な構成など

アクアタッチ・システムによるタイマー管理
ポリパイプ配管によるマイクロスプリンクラー設置

主な使用部材

  • ポリエチレンパイプ(黒、外径25mm)【PP2521-120など】
  • ポリエチレンパイプ用、樹脂継手(エルボ、オスアダプター等)【各種】
  • 塩ビ継手、プレハブジョイント等【各種】
  • クイックコネクター【D-100】
  • DN885使用:ポリ式ハンガーセット(BT60cm)【MJ-04B885(緑)】
  • DN881使用:ポリ式ハンガーセット(BT20cm)【MJ-04B881(橙)】
  • フラッシングバルブ【AV-20FH17】
  • 穴あけパンチ(4mmバーブ用、クランプ式など)【AM-QDS3.7AM-750)
  • アクアタッチ・システム【要お問い合わせ】

要所の写真と解説

今回ご紹介する現場は、お客様側でほとんどの施工を実施されましたが、全体的に丁寧にスッキリとまとめられていました。
ポリパイプへの穴あけやハンガーセットの取付け等も、数名で分担して作業を進めたそうです。

(1)電磁弁まわり

電磁弁の手前にあるボールバルブ、電磁弁の上下に配置されたプレハブジョイントにより、万が一、電磁弁を取り外す必要が出た場合にも対処しやすいように構成されています。
各ベンチへの分岐は、樹脂継手とポリパイプを中心とした頭上配管で、コンパクトにまとめながらも、交換や拡張がしやすい造りとなっています。
施工時も接着部分が少ないので、やり直しによる無駄が発生しにくいというメリットもあります。


(2)ハンガースプレーセットによる頭上かん水

ポリパイプ配管は、リピートタイで留めていくので設置が容易です。
ハンガースプレーセットを取り付ける際は、専用の穴あけパンチで行います。電動工具を使うよりも失敗が少なく、カスも残りにくいです。
直接ポリパイプに取り付けることもできますが、クイックコネクターという部品を取り付けておくことで、後からの取り外しや止水もしやすくなります。


(3)マイクロスプリンクラー

ハウスの間口、長さ、配管構成などを考慮して、先端のマイクロスプリンクラーの形状やノズル経を選定、交換できるようになっています。
今回はDN885(ノズル:G)が使われています。


(4)アクアタッチ・システムの設置

コントローラーは温室入口の操作しやすい場所に設置し、奥にある電磁弁までケーブルを頭上敷設しています。
アクアタッチ・システムは液晶画面を指でタッチして操作することもあり、向きを調整できるようにしておくと見やすくなります。


(5)画面サンプル

今回は散水に特化したプログラムで、いくつかの設定パターンを「グループ」として登録しておけるようになっています。
また、ワンタイム設定(設定した時刻に1回動作したら終了、繰り返さない)の機能も搭載し、臨機応変に散水できるようになっています。


(6)屋外ベンチでの使用例

別途、屋外の圃場にも設置作業を進めていらっしゃいました。
こちらは途中の配管まで終えたところの写真を撮らせていただきました。
このあと、ハウス内と同様にハンガースプレーセットが設置されます。
ベンチからの高さや散水の範囲に応じて、スプリンクラーはDN881(D)が選ばれました。


(7)資料

図面等から部分的に抜粋した資料を掲載しています。
こちらは、電磁弁まわりの構成図です。
樹脂製の継手類のねじ込みの際には、やや多めのシールテープと液体シール剤を併用して、緩みや水漏れが起こりにくいようにしています。