24時間式タイマー、リバースアンブレラの設置例(花卉)

概要

生産品目、種別など

花卉など

圃場や栽培形態

花卉
ハウス(8.1mx28.8mx2棟、5.4mx27mx3棟、ほか)

場所

東京都稲城市

施工時期

2020年8月

施工方法

かん水設備は当社へご依頼

施工内容

導入の目的

新規ハウスへのかん水設備一式の導入。

主な構成など

タイマー、ハンガースプレーセット、フィルター等
ポリパイプ配管によるマイクロスプリンクラー設置

主な使用部材

  • ポリエチレンパイプ(黒、外径25mm/32mm)【PP2521-60など】
  • ポリエチレンパイプ用、樹脂継手(エルボ、メスアダプター等)【各種】
  • 塩ビ継手、コンパクトボールバルブ等【各種】
  • クイックコネクター【D-100】
  • ポリ式ハンガーセット(リバースアンブレラ)【PL-38LP(ストッパー)ほか】
  • ポリ式ハンガーセット(DN885)【MJ-04B885アンチミスト付(青)】
  • GSV型電磁弁(25mm、樹脂製、AC100V)
  • オートレインタイムスイッチ【FV1D-100S】

要所の写真と解説

今回ご紹介する現場は、ベンチ上のポットへのかん水が管理しやすい構成となっています。
後付けが可能な部分は、お客様とご相談しながら追加調整をしています。

(1)ポリパイプによる頭上配管(ワイヤーに固定)

8.1mx28.8mハウスは、各ベンチの上に1ラインずつの配管、スプリンクラー設置となりました。
ちょうどよい高さの位置にハウス鋼材がない場合、直管パイプやワイヤーを渡し、そこにポリパイプを固定します。(今回はワイヤーを使用)


(2)リバースアンブレラ、1ベンチに1ライン

スプリンクラーは、リバースアンブレラというタイプを使用しています。
散水中のボタ落ちが少なく、細かい水滴でベッド上での育苗に適しています。


(3)電磁弁、タイマー設置

 

直感的に使えるシンプルな24時間式、1系統用のタイマー(オートレインタイムスイッチ)です。
白い設定子を差し込んだ時刻になると、サブタイマーで設定した長さ(秒、分)で電磁弁を作動させることができます。
今回は、1棟につき2台使用し、4ラインを2系統ずつに分けて管理する構成としています。


(4)DN885、各棟1ライン

5.4mx27mハウスは、中央に1ラインでポリ式ハンガースプレーセットを設置。
スプリンクラーはDN885、ノズルは青(3.33L/分、圧力0.2MPa時)で、水滴が霧状に細かくなり過ぎるのを軽減させる「アンチミスト」というパーツがついています。


(5)くるくる亭 楽太朗

マイクロスプリンクラーやドリップチューブ、電磁弁などは、異物が混入すると目詰まりにより正常に動作しなくなったり、水量が落ちたりしてしまいます。
水源からの水をろ過するフィルターには、用途に応じてさまざまな構造やメッシュサイズのものがあります。
ここでは、一次ろ過用に、メンテナンス(スクリーンの洗浄)が簡単な半自動洗浄フィルター「くるくる亭 楽太朗」を採用しています。
通常はスクリーンを取り出すことなく、ハンドルをゆっくりとくるくる回しながら水を排出するだけで洗浄作業を行えます。