ブルーベリーポットへのドリップ散水施工例
概要
- 千葉県市原市
F氏は千葉県市原市の規模の大きな果樹農家です。
ブルーベリーに興味を持ちポット栽培を始めましたが、かん水の手間が大変でついつい水やりを忘れてブルーベリーを枯らしてしまうこともありました。
ポットが一番乾きやすい7月8月は特に忙しく、かん水の手間を出来るだけ少なくしたいということで相談がありました。
現場で散水器具をいろいろ見て頂き、また散水状況の比較検討も行いましたが最終的には1/4インチのドリップチューブとDC7Eという電池式の電磁弁付きコントローラーを使用する自動散水ということになりました。 施工はすべて生産者が行い、サンホープアクアは設計と資材の供給を行いました。
施工後2ヶ月がたってから訪問したときには『十分満足のいく結果です。』とのお言葉を頂きました。 自動かん水にしてからブルーベリーの成長がずいぶん良くなったとのことでした。
水不足になると枝の先端が枯れてしまい成長が阻害されるとのこと。 ブルーベリーのポットは乾きやすくまたブルーベリーという植物は水を好むという性質があるようです。
ドリップチューブをリング状に設置
ブルーベリーのポットにドリッパー間隔15cmのドリップチューブをリング状に設置。
ドリッパー1個からは2リットル/時の水量がポタポタと落ちる。
5ケ所のドリッパーで1ポット当り10リットル/時 約0.2リットル/分の水量となります。
リングは大き目のポットに植え替えることを想定して少し大きめにしました。
クイックコネクター
ポリエチレンパイプにパンチで穴を開けそこにクイックコネクターD-100という部品を取り付けます。
これをスライドさせることにより簡単にリードチューブから先の部分を取り外すことが可能です。 またD-100にはプラグを取り付けて止水することも出来ます。
将来ブルーベリーポットの配置が変わっても対応できるようにしたいという生産者のご希望でクイックコネクターを追加しました。
クイックコネクターから先は2方向へ分岐し2つのポットにかん水されます。
ドリップチューブかん水資材設置状況
ブルーベリーポットドリップチューブかん水資材設置状況。 ポリエチレンパイプはPP2521というサイズのものを使用しています。
ラインごとに止水が可能
パイプのスタート部分にはアングルバルブを設置し、ラインごとに止水が可能です。
末端には自動排水弁を取り付けています。
電池式電磁弁付きコントローラー取り付け状況
スプリンクラーシンカーDC7Eの設置状況です。 操作性を考えて上までパイプを立ち上げて配管しています。
9Vアルカリ乾電池1個で1年間作動します。
1日4回の散水開始時間の設定のほかサイクルモードもあり、例えば3時間毎の1分散水なども可能なすぐれものです。